来店前に把握している情報
今回お邪魔したのは、松戸市で40年以上続いている老舗「炭火焼肉 東京苑」。
……千葉県なのに東京。何か、いろいろと思い当たる節はあるけど、まあいいや。
この店の自慢は自家製のたれ。また、ネット情報だとビビンバがおいしく、珍しい部位も豊富なのだとか。
お店の外観
東京苑があるのは新京成線の五香駅前。
松戸の中心地からは離れていますが、大きな商店街もあり、とても栄えた町です。
……だったのですが、最近はシャッターが目立つようになってしまいました。
それでも、駅前の踊り沿いに店を構えて約半世紀! 今日も元気にやってます、東京苑!
店内の雰囲気
店内は平日にもかかわらず、6時半を過ぎたあたりからどんどんお客さんが入ってきました。中には一人焼肉をするお客さんもいます。店内は席も多く、宴会向きのお店ですね。
メニュー表
こちらがメニュー表。
お肉は高級感が漂いますね。そして、ホルモンの種類が豊富。ミノもいいし、ハツもいいし、コブクロもおいしいけど、どれにしようかしら。
そしてこのメニュー表、何が素晴らしいかって、税込み価格を表示しているんです。
国税庁が「商品の値段は税込み価格で書きましょう」て言っているにもかかわらず、税抜き価格を書いてる焼肉屋が多いです。そうとは知らずに注文してお会計の時に「あれ? 思ったよりも高い。そうか、消費税か!」とびっくりすることもしばしば。
この場を借りて言いたい! 国が推奨しているのは、税込み価格だ!
一方、こちらの東京苑さんはちゃんと税込み価格で表示しています。コンプライアンスをきちんとしているお店です。
逆に、税込みでこの値段って、かなり安くないか!?
オーダーに対する評
まずは中落ちカルビ。
肉厚でなかなか火が通らないのですが、焦らずじっくりと焼きます。焼肉道とは、待つことと見つけたり……。肉の形によってコロコロ転がして焼く麺を変えたりと、臨機応変さが求められます。
とまあそんなに気負わなくてもいいんですけど(笑)。
切れ込みがあるので、切れ込みにまで火が十分通っているか確かめてから食べてください。
東京苑自慢の自家製のたれとの相性も良いです。脂がのっていますね。
そして石焼きビビンパ。
なかなか食べ応えのあるビビンパですね。トロットロの温泉卵がいいアクセントを出しています。
辛みそをすこ~し足して、上の方は辛みその辛さとうまさが混ざり合っておいしく仕上がりました。もちろん、底の方はカリカリのおこげ。王道の石焼きビビンパです。
総合的評価
長くこの地で店を構えるだけの実力があります。今度はホルモン盛り合わせとかを食べたいなぁ。
イチオシメニュー
さてさて、今回のイチオシメニューはネット情報で出ていた「珍しい部位」から。
珍しさでいえばやっぱりホルモンでしょう。
とはいえ、ミノは市川の「きっちょう」で食べたし、ハツは市川の「味楽亭」で食べたし……。コブクロは船橋の「焼焼」で食べたし……。
この「ハチノス」ってなんだろう。名前は聞いたことがあるけど、食べたことがないなぁ。
というわけで、今回はハチノスを注文してみました。
しかし、ハチノスとは変な名前。なんでそんな名前がついたのか……。
そういうことか!
そりゃ、誰が見ても「ハチノス」だわ(笑)
しかし、何と言うか、見た目が……。昔、友達が「穴がたくさんあいているものを見ると不安定な気持ちになる」と言っていたのを思い出しました。
まあいいや。焼いてみよう。
う~む、焼いても穴ぼこが消えるわけじゃないのね。
しかも、全体的に色が変わる中落ちカルビと違って、焼いている表面以外にはほとんど変化が見られないから、火加減を判断しづらいなぁ。
失敗するとこうなります。普通なら全部真っ黒になるほどの大惨事ですが、網目模様のおかげで網目だけ黒焦げで済んでいます。
さてさて、お味の方は……。
むむっ! うまい!
まず、やわらかい! ホルモンにありがちな「噛み切れない~!」というのはありません。
また、「ホルモンは臭みがちょっと……」という人も多いでしょうが、このハチノスはホルモンの文人肉のうまみが絶妙なバランス!
そして何よりも下味! たれの味がしっかりと効いているのです。
やっぱり、お肉は下味だなぁ。次にこの東京苑さんに来たら、他のホルモンも注文して、ホルモン祭がしたいなぁ。
お店の基本情報
所在地:松戸市常盤平5-20-8
アクセス:新京成線「五香駅」から徒歩2分
営業時間:11:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:木曜日
お問い合わせ:047-388-0533